【実体験から考える】不登校になっても勉強をしたほうがいい理由

ほとんどの不登校児は学校に行かなくなった時点で勉強をしなくなりテストも受けなくなります。

学校に通っていれば授業があるので勉強が嫌でも全くしないという状況にはなりにくいのですが学校に行かなくなると、勉強をするかしないかは自分の意思次第なので学校に行かなくなってしまった子どもがモチベーションを維持しながら自宅で勉強をすることは難しいです。

それを承知したうえで私の経験から勉強をやめないほうがいいと思う理由をお話しします。

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実体験

まず、例として私の経験をお話しします。理由だけを知りたいという方は次の章からお読みください。


私は中学の約1年間不登校でした。

しかし、勉強が苦ではなかったことと『勉強ができない自分』になりたくないという気持ちから不登校になってもテストは受けに行っていました。

勉強は苦ではありませんでしたが毎日継続できるほどのモチベーションはなく、範囲がわからない状態で勉強をする気にはなれなかったのでテスト2週間前の、テスト範囲表をもらうタイミングからテスト勉強を始めていました。

理想は毎日少しずつ勉強をしてテスト範囲がわかったらそこを重点的にしていくべきなのですが、それができるのであれば、もうその時点で心配しなくて大丈夫だと思います。


私は不登校になった原因の1つに『勉強ができないといけないプレッシャー』があったのですが、学校に行かなくなってからもこれがなくならなかった私は『テストを受けるからには400点以上をとらなければいけない』という自分の中で譲れない基準がありました。

納得できるところまで勉強ができなかったときは「400点がとれないなら0点の方がマシ」だとテストを受けないこともありました。


毎日コツコツ勉強していたわけではなく、基本的にはテスト前だけで、勉強をしてもテストを受けないこともありましたがそれでも私は完全に勉強することをやめなくてよかったと思っています。


不登校になった理由についてはこちらで詳しくお話ししています。

やりたいこと・なりたいものがなくても

将来やりたいことやなりたいものがある人はそのために勉強しますが、それが無い場合「なんのために勉強するの?」「もう学校に行かないから勉強なんてしなくていい」と考えてしまうかもしれません。


私は、周りが「将来やりたいことがあるからこの学校に行きたい」と話しているのを聞いて「やりたいとかなりたいとかってどのタイミングで思うの?」と思ってしまうほど自分のしたいことがわからず、何より高校に行きたくない気持ちが一番大きかったので勉強をする目標や目的を見つけられずにいました。

「やりたいことなんてないけど高校は行かないといけない、でも行きたくない」と悩んでいた私ですが、あるとき自分にとって理想的な学校の存在を知りました。

そしてそこは『勉強すること』が活きる場所でした。

勉強をやめなくてよかった理由1

私が勉強をやめなくてよかったと思う理由の一つ目は、

学習する習慣があるという事実が重要だから

です。
この一文ではわかりにくいかもしれませんが、学習環境を自ら作れること一定時間・自分が決めた時間集中して物事に取り組めること、は選択肢を消去法ではなく自分の意思で選ぶことを可能にします。

先程『勉強すること』が活きる場所と書いた、私にとっての理想的な学校とは通信制高校のことです。

当時の私は「勉強なんて家でできるのにどうして学校に行って何時間も授業を受けないといけないの?」「これだけの時間を無意味に学校で過ごすのならバイトをしてお金に換えたい」「一人でいたい」「毎日通学したくない」なんとも学生に向いていない学生でした。

通信制高校はそんな私にとって本当に理想的な環境でした。

自宅で勉強ができる、毎日学校に行く必要がない、アルバイトをしてお金を貯めることができる、当時中学生だった私が望んだ形そのものです。

通信制高校の存在を知ってそこに行こうと決めたことが再び学校に行くきっかけにもなりました。

通信制は自宅学習がメインで自分で教科書などを見ながらレポートを作成します。(レポートといっても穴埋め問題で、一から作成するわけではありません。)

全日制の高校に通ったことがないので内容の比較はできませんが、おそらくレベルとしては基礎・最低限だと思います。

教科書や学習書を活用すれば一人でできるものでしたが、勉強をする習慣がない人にとっては難しいと感じるかもしれません。

実際に周りで、「レポートが難しい」「テストまでにレポートが終わらない」「テストが難しい」と言っている人はたくさんいました。

もし今中学生で通信制高校に通うことを選択肢に入れられる方は少しずつでも勉強をしてください。全くしていない状態よりもずっと楽に高校生活を送れるようになります。

「他の高校に行けないから通信制に」ではなく「自分に合った高校として通信制に」行くことを選べることでモチベーションも日々の過ごし方も変わってきます。


学習する習慣があるという事実は新しい環境に身を置くことへのハードルを下げてくれます

関連記事:通信制高校とは 出身者が語る通信制ってこんな学校
     通信制卒業者が考える通信制高校のメリット・デメリットまとめ

勉強をやめなくてよかった理由2

私が勉強をやめなくてよかったと思う理由の二つ目は、

勉強をやめてしまうと、その遅れが再び登校することを躊躇う理由になってしまうから

です。
一度不登校になると再び登校するためにはかなりの精神的準備が必要になります。

葛藤しながら気持ちをつくってようやく「もう一度学校に行こう」と思えても勉強についていけないことが頭をよぎってしまい、つくりあげた気持ちが揺らぐことがあります。

これが足枷になってしまってはもったいないです。


学校の授業は今までのことは『できること』が前提で都度丁寧に復習してくれるわけではありません。

学校に行っていない間、テスト勉強をしてテストでそこそこ点はとれていましたが、再び学校に行くようになってから勉強不足を実感することは何度もありました。

ですが不登校だった私がもう一度学校に行こうと思った段階で、勉強不安要素ではありませんでした

学校に行っていない間ある程度は勉強していたので抜けている部分は授業で理解したり、その都度暗記をしたり、学習する習慣を身につけておけば勉強不足は補っていけます。

まとめ

以上が不登校を経験した私が、不登校になっても勉強をしたほうがいいと考える理由です。


勉強することは、一歩を踏み出しやすくする手段です。

不登校になった理由によっては、苦しくてつらくて勉強どころではない場合もあると思います。

そんなときは勉強のことは忘れてください。今考えて焦る必要はありません。落ち着いて心に余裕ができてから考えましょう。


勉強をしないといけないと思っているけれど始められずにいる人は、まずは一日10分勉強の時間を作ってその時間は勉強だけに集中してください。

これを繰り返して、「もう少し長い時間できそうだな」「もう少し勉強しよう」と思えた時は集中が切れるまでやってみて可能であれば一日20分に伸ばすなど自分にあった方法で勉強をし、自分のペースで、これからのために今できる準備をしていきましょう。


こちらの記事で私がテストで400点をとるためにやっていた勉強法を解説しているので少しでもお役に立てば嬉しいです。



最後まで読んでいただきありがとうございました。

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