テスト勉強に決まったやり方はなく効果が出る方法は人によって異なります。
そのため中には何から始めればいいのかわからず、提出物を終わらせるだけになってしまう人もいると思います。
この記事では、「テスト勉強って具体的に何をすればいいのかわからない」「自分にあった勉強法がわからない」と悩んでいる方に、不登校中でもテストで400点がとれた勉強方法をご紹介します。
参考になるものがあれば取り入れてみてください。
分散型か集中型か
テスト勉強に取り掛かる前に、まずは自分が次のどちらのタイプなのかを知っておく必要があります。
1. 分散型
2. 集中型
分散型は、1日に複数の教科を同時に勉強するやり方です。
「ずっと同じ教科だと飽きてしまう。」「並行して同じペースで進めたい。」という方があてはまります。
一方集中型は、並行せずに1教科ずつ勉強するやり方です。
「分散させると集中しづらい。」「1つずつ終わらせたい。」という方があてはまります。
自分がどちらにあてはまるのかを知っておくと自分にあった勉強法を見つけやすくなります。
私は中学に入ってはじめての中間テストで「まずは計画を立てなさい。」とテスト計画表を渡されましたが、具体的な進め方は何も決まっていなかったのでとりかえず「この日は国語と社会を1時間ずつ、次の日は理科と数学を1時間ずつ」というように計画表を作成しました。
しかし枠を埋めるためだけに作成したその計画表は何の役にも立ちませんでした。
面倒くさがりなうえに気分屋なので、1日の中で教科を分けると次の教科の教科書を開かないといけないことが面倒で、その動作の間に「勉強しよう」という気持ちが消えてしまい、なかなか勉強が進みませんでした。
中学1年の最初のテスト勉強で自分は集中型だとわかったのでそれ以降のテストでは実行可能な計画が立てやすくなりました。
勉強法
ここからは具体的な勉強法を解説していきます。
先にお伝えしますが、
「これをすれば必ず400点が取れる!」
という特別なやり方ではありません。
勉強の仕方はとてもシンプルで、
1. 教科書を読む
2. ワークを2,3回解く
3. テスト前に最終確認としてもう一度ワークを解く
だけです。
ワーク1回目までは分散型か集中型か、自分があてはまる方で進めてください。ワーク2回目以降は各教科ごとにまとめて行う方がやりやすいと思います。
「こんなことなら今もやっている」と思われたかもしれませんが、このごく普通の方法でも工夫をすれば暗記のレベルを上げることができるのです。
それでは、それぞれの手順をポイントを押さえながら解説します。
1.教科書を読む
みなさんは、テスト勉強をするとき何から始めていますか?
タイトルの、不登校でもテストで400点が取れたというのは『過去に不登校を経験していても』ではなく、文字通り『不登校で授業を受けていない状態でも』という意味です。
授業を受けていないのに、いきなりワークを解こうと思っても答えがわからないどころか問題を理解できないこともあります。そのため、まずは教科書を読んで大まかな流れや解き方を理解していきました。
学校に行って授業を受けていてもまずは教科書を読むことをおすすめします。
教科書を1度読んですべて覚えることができればいいのですがそれは難しいので、このとき意識するのは覚えることではなく、理解して全体の流れを頭に入れることです。
単語は覚えられなくても読んでいるときに「そういえば、ここ授業で説明されたな」「これはこういう意味があるって言っていたな」と思い出して内容を理解しやすくなったり、授業の内容を改めて教科書で読むことでなんとなくしか理解していなかったことに「こういうことか」と納得したり、部分的だったことがつながって全体の理解度をあげることができます。
ですが、ただ教科書を読むだけでは効果は期待できません。
ここで押さえていただきたいポイントは2つあります。
1つは、
音読をすることです。
実際に口に出すことで目と耳の両方で覚えることができます。
目で読むだけでは読んでいるつもりでも意外と読み流してしまっていることがあります。
たとえば横文字を覚えるのが苦手な方は、読んでいるときは単語を認識しているつもりでもそれを口に出そうとするとはっきり覚えていないことってありませんか?『つもり』にならないために、見て声に出して音で聞いて確実に覚えていきましょう。
もう1つのポイントは、
自分の言葉で理解することです。
教科書に書いてある文字を追うだけでは理解しにくいとき、文を読んだとき「ん?つまりどういうこと?」と自分の中に落とし込めていないときは、自分の言葉で言い換えて理解します。
簡単な例ですが、教科書に「AによってBが起こった」と書かれていたとします。そしたらこれを「Bが起こったのはAが原因」と自分の中で言い換えます。
「意味は同じなのだから言い換える必要はないのではないか」と感じるかもしれませんが、言葉を変えても同じことが言えれば理解できているということです。
私の場合は言い換えるどころか教科書を読みながらずっと独り言を言っていました。
実際の様子を文字に起こすと「―――――― (教科書本文を読む)。うん。――――――。うん。―――――――。ん?これはつまり○○ってこと?(確認してから)うん、そうだよね。○○だったから○○になったってことだよね。OK、OK」とこんな調子です。
ずっと1人で喋りながら教科書の内容を自分の中に落とし込んでいました。
私はもともと独り言が多かったので読んでいると自然とこんな感じになるのですが、ほとんどの方は意識しないと言葉を発することはないと思うので、教科書を読んで少しでもつまった箇所があれば意識的に自分の言葉で言い換えるようにしてみてください。
2.ワークを2,3回解く
これをやっている人はかなり多いのではないでしょうか。
中学のテストは提出物から出題されることがほとんどなのでワークを解くことは確実に効果があります。
ワークは問われ方を知る手段です。テスト対策ですから、単語の意味を理解するだけではなく問題としてどのように問われるのかを知る必要があります。
そしてこの手順も、ただワークを解くだけではありません。
今回はワークを3回解く場合のやり方をご説明します。2回で覚えられる場合は2回で問題ありません。
必要な時にすぐ確認できるように1回目から3回目まですべて、ワークの答えも開いておきます。
1回目 教科書を読んだ後なので解ける問題が多いと思いますが、解いた後は必ず答えが合っているかを確認します。間違っていた場合やわからなかった問題はその場で答えを見て確実に正しく覚えていきます。
この段階では、まだ解答を記入しません。書く時間を省いて反復することを優先します。
2回目 1回目から時間を空けても覚えているかどうかの確認も含め2,3日空けてからもう1度解きます。
1回目で既に答えられた問題+答えを見て暗記した問題で8割~9割が解ける状態です。今回解けなかった問題は答えを見て3回目で必ず解けるようにします。ここでも解答は記入しません。
3回目 2回目同様前回から2,3日空けます。
前回解けなかった問題も解けるようになり、前回までに解けていた問題は3回目なので問題文を読めばすらすら答えられる状態です。
次回までの2,3日の間に他の科目でも同じことをします。もし、スムーズに答えられる状態になるのに3回では足りない場合はテストまでの期間を計算しながらワークを解く回数を増やしてください。
※数学は答えだけを暗記しないでください。
答えを暗記していて「この答えにするにはこう解けばいい。」と解き方を思い出すこともなくはないですが、基本的に答えを暗記しても役に立たないと思って、必ず解き方を覚えてください。
3.テスト前の最終確認
5教科の場合はテスト初日の2,3日前、副教科も加わる場合は5日ほど前に最終確認としてもう一度ワークを解きます。前の手順でワークを3回解いた場合はこれが4回目になります。
そしてここでようやくワークに解答を記入します。ここまで書かずに解いたのは、時間をかけずに反復するためともう1つ、漢字の確認をするためです。
1回目のワークで解答を記入して、その後書いた答えを隠しながら復習すると、肝心のテストで漢字を忘れてしまう可能性があります。
それを防ぐために都度他の用紙に解答を記入していけば忘れる心配は無くても、書く作業に時間を割いてしまうことになります。
そのため私は漢字の確認も含めて、答えはテスト直前の最終確認で記入するようにしていました。
ただ、この方法では提出物を最後まで残すことになります。
自分で計画して、最後まで残す意味があるとわかっていてもギリギリになるとどうしても焦りが生じます。それでも私は『躓かずに解答が記入できること』が好きだったのでいつも最後まで記入せずに残していました。
ですが、終わっていないと不安になるだけで最後まで残す理由がない場合は先に答えを記入しても問題ありません。自分に合う方を選んでください。
先に記入するのであれば、書けなかった漢字や不安な漢字はメモしてテスト前に確認できるようにしておくといいと思います。
テスト前日や直前にやること
最終確認のワークも解き終わったら、テスト前に確認できるよう不安な問題をピックアップしておきます。
当日時間があればその問題を確認しましょう。
まとめ
以上が、実際に私が不登校でも400点をとった勉強法です。
最後に改めて手順とポイントをまとめます。
手順1・・・教科書を読む
ポイント
・ 音読をして、目と耳で覚える。
・ なんとなくで読み流さないために少しでも理解できない、納得できないところは自分の言葉で言い換えて理解しながら進める。
手順2・・・ワークを2,3回解く
ポイント
・ 反復することを優先して、この段階では答えを記入せず書く時間を省略する。
・ ワークの答えを開いておいて、大問ごとなどで答えを確認し、その場で正確に暗記する。
・2回目以降は前回から2,3日空けて前回解けた問題が今回も解けるかどうか、前回解けずに答えを見て暗記した問題を覚えているかどうかを確認する。
・ 目安は2回目で80%正解、3回目で95%~100%正解。
手順3・・・テスト前に最終確認でもう1度ワークを解く
ポイント
・暗記ができているか、漢字が書けるかを確認するために答えを記入しながらワークを完成させる。
・提出物を残すのが不安な場合は手順2の時点で答えを記入し、書けなかった漢字や自信がない漢字はメモをとり確認できるようにしておく。
・答えにつまらない状態が理想。
手順4・・・テスト直前に不安な問題を確認する
これはあくまで私のやり方なので、すべて同じようにではなく参考になるところがあれば取り入れて、「ここはこうした方がやりやすいかな」と思ったところは自分のやり方に変えて、結果につながる勉強法を探してみてください。
少しでもお役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント