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母子家庭・父子家庭、ひとり親世帯が「ずるい」と言われるのは何故なのでしょうか。
何が「ずるい」と言われているのか、実際にひとり親世帯はずるいのかということを母子家庭で育った私がその実態と共にお伝えします。
実際にSNSではどんなことを言われているのか
では、実際にSNSではどのような声があるのかをいくつかご紹介していきます。
SNSで「母子家庭 ずるい」と検索すると
- 「母子家庭をずるいと言う人がいることが信じられない」
- 「手当にも所得制限があるからすべてのひとり親家庭がもらえるわけじゃない」
- 「共働きの人に「自分も働きながら子育てをしているのに母子家庭だけがお金をもらえてずるい」と言われた」
- 「母子家庭は優遇されすぎ」
また、給付金や手当の話が出ると
- 「苦しいのはひとり親世帯だけじゃない」
- 「勝手に離婚しているのにどうして税金を使って支援しなければならないのか」
などの声があります。
触れたい意見もいくつか挙げているので紹介したものは否定的な意見が多いですが、全体としては理解を示す声やずるくないという意見が多い印象でした。
このワードで検索すると、ひとり親で育った、もしくは自身がシングルの方の経験談が多くあり、生活の中で実際に言われた経験がある方も少なくないようです。
「ずるい」 この言葉に対して私が思うこと
ここからは実際に母子家庭で育った私が思うことをお話ししていきます。
幸いにも私の周りでは理解を示してくださる方がたくさんいました。
ひとりで四人の子どもを育てる母に対して「ずるい」や「手当がもらえていいね」などと言ってくる人はおらず、私は「お母さんすごいね」「大変だね」と言われるばかりでした。そしてそれを言われる度に心の中で「そう、私の母はとっても頑張っているんです」と誇らしく思っていました。
そのため、母子家庭がずるいと言われていると知ったときは少し驚きました。そして同時に、
「あなたが一人で子どもを育てるお母さん・お父さんと同じ苦労をしているのにひとり親ばかりずるいと思うのであればあなたも離婚すればいいのではないか」
と思ってしまいました。
もしかしたら性格が悪いと思う方がいるかもしれませんがこれが私の率直な感想です。
ひとり親はずるくない
先ほどSNSでの意見として紹介した共働き家庭の
「自分も働きながら子育てをしているのに母子家庭だけがお金をもらえる」の声。
これはよく見かけるものですし、私の周りにも言わないだけでそう思っている方がいたかもしれません。ですが、手当には所得制限があり、所得がその範囲内でなければ支給される金額が一部のみになったり対象から外れてもらえなくなったりしてしまうのです。
支給されたとしてもそれで生活が楽になるほどではありません。
私の母は手当をもらうために所得を抑えていたら生活していけないからと、いつか倒れてしまうのではないか心配になるほど働いていました。
養育費ももらえていなかったのですべて母一人で私たちの生活を支えてくれていました。
おそらく、同じ理由で手当に頼らず働いているという方は結構いらっしゃると思います。
そのため「母子家庭は手当がもらえて楽」は手当があるということしか知らず、所得制限や対象者について調べたことがない、ひとり親になるつもりがない人が言っているだけなのでしょう。
いくら自分も働いていると言っても非正規雇用で一方の収入に頼っている場合、ひとりになればその分自分が働かなければいけなくなりますし、それができないのであれば今の生活を維持することは難しいです。
ずるいと不満を言っても配偶者に不満があってもそれを選択しないのは「ひとりになること」がその人にとってメリットを上回るデメリットになるからでしょう。
「母子家庭と変わらないのに」「ひとりで育てているのと変わらないのに」と本当に思っていれば『ずるい』母子家庭を選択しない理由などないはずですから。
非正規雇用ではなく正規雇用で働いている方やその他安定した収入がある方であればなおのこと、ずるいと思っているのにひとり親を選ばない理由がありません。
「片親だと子どもがかわいそう」というのはよく耳にしますが、これは理由ではなく言い訳です。私は父親がいない自分をかわいそうだと思ったことは一度もありません。
ずるいと言う人は言うだけで何かと理由をつけて離婚はしません。
だから、
自分の意志で、優遇されていると不満を述べるほどの生活ではなく今の生活を選んだ人にずるいと言われる筋合いはありません。
金銭面以外で大変なことは?
母子家庭というと手当などお金の話ばかりになりますが、大変なのは金銭面だけではないのです。
ひとり親とはその名の通り、
ひとりで、働いて、家事をして、子どもを育てて、悩みを抱えて、しんどいことや投げ出したいほどのことと向き合っていかなければなりません。
ショッピングモールに行って
「ちょっと買い物してくるから子どもたちを見てて」
ができないのです。
商業施設で『お母さんが店内を見ている間子どもの面倒をみるお父さん』だろうなという光景を何度も見てきました。
大袈裟に言って例がこの程度かと思われたかもしれませんが、こういった大変そうには見えない大変なことがあふれているのがひとり親の日常です。
常に子どもを見なければいけないのでゆっくり買い物もできず、ちょっとあのお店を見たいと思ってもその ”ちょっと” すら難しいのです。
小さい子どもが複数人いる場合買い物に行けば子どもが行きたい所へ行って自分の買い物をする時間がほとんど無いまま休日が終わってしまいます。ようやく休日を迎えても「〇〇に行きたい」「〇〇を買いに行こう」と休んでいる暇などありません。
休日とはそういうものだという方もいると思いますが、母は一か月の片手に収まる数しかない休日の全てがこれでした。
朝から晩まで働いて休日でもゆっくり眠ることができません。
時間もお金も精神も体力も全てが子どものためです。
四人の子どもがいながら母子家庭だからしてあげられない、母子家庭だから我慢をさせるというのが嫌で両親のいる家庭と変わらない生活をさせるために無理をしてくれていた母なので一般的ではないかもしれませんが、
「母子家庭であること」に頼らず生活をしている人は世間で思われている以上にたくさんいます。
それをもっと知っていただけたらなと思います。
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最後に
ここまで私の経験をもとにお伝えしてきましたがもちろん全てのひとり親に同じことが言えるわけではなく、実際は同じ立場から見て「ずるい」と思ってしまう家庭も存在します。しかし、それはあくまで『その家庭が』であって『母子家庭が』ではありません。
もしかしたらこれまでにずるいと言われた経験があって「そんなに甘くない、知らずに勝手なことを言って」と腹が立ったり悩んだりしてここに来てくださった方がいるかもしれません。
大丈夫です。ひとりで育てるというのがどういうことか他人が知らなくても子どもは知っています。
我慢をさせたくないと思ってくれていることも、我慢をさせてしまっていると思っていることも、子どものためにたくさんのことを諦めてきたことも、全部をひとりで抱えてきたことも、知っています。
常に自分より子どもを優先して子どものために頑張ってくれるというのはとても有難いことですが、本当に無理だけはしないでほしいと私はずっと思っていました。だから頑張りすぎている人は少しくらいずるくてもいいんじゃないか程度の気持ちで抱え込みすぎないようにしてください!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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