学校で勉強をする全日制や定時制とは違い、通信制高校は自宅でのレポート作成がメインになります。しかし、毎日何時間も取り組まないといけないような量ではないうえに、自分のペースで学習ができるため人によってはかなり時間に余裕が生まれます。
そんなとき、空いた時間にアルバイトをしようと考える方が多いと思いますが全日制の高校にはアルバイトが禁止されていたり、学校に許可を取らなければいけなかったり、制限がある学校も多く存在します。
そこで今回は通信制高校でのアルバイトについて、そもそも通信制はアルバイトが可能なのか、またアルバイトをするにあたって学校に許可を取る必要があるのかどうかついて通信制高校を卒業した私が実際に在学時にアルバイトをしていたのか、学校側はどんなスタンスだったのかということとあわせてお伝えします。
通信制高校はアルバイトできる?
さっそく本題に入りますが、
通信制高校ではアルバイトが可能です。
実際に通信制に通った私は「制限なくアルバイトができること」は通信制のメリットの1つであると考えます。
そもそも通信制は働きながら学ぶことを想定しているので仕事の面で全日制の学校のように制限がかかることはほとんどありません。仕事をしながらでも通えること、それが通信制の学校が存在する理由の一つでもあります。
全日制は学業がメインですが、通信制では仕事や全日制では十分な時間の確保が難しいやりたいことのための勉強など、学校の外がメインになります。
しかし通信制高校を選択する理由は「仕事をしながら高卒資格を取りたいから」「高卒資格を取りたいけど、他にもやりたい勉強があるから」だけではありません。他にも様々な理由で通信制高校を選択する人がいて私もその一人でした。
冒頭で少し触れましたが、学業がメインにならないことが前提のレポート量・難易度なので、学校の外にメインの活動がなく高校生として通信制に入学した人にとっては時間に余裕が生まれます。
その場合は、せっかく全日制よりも時間に余裕をもって高校生活を送ることができる通信制なのでアルバイトを始めることをおすすめします。
その他の通信制高校のメリットについてはこちらをご覧ください。
学校の許可は必要?
アルバイトが可能であっても、多くの高校ではアルバイトを始めるにあたって学校に申請し許可をもらう必要があります。
申請さえすれば問題なくアルバイトができる学校もあれば、何かアルバイトをしなければいけない理由などがないと申請しても許可されないような学校もあります。
通信制高校の場合は許可が必要なのでしょうか?
先程お話しした通り通信制は「働いていること」が想定された学校です。
そのため、基本的にアルバイトを始めるにあたって学校に許可を取る必要はありません。
学校側がアルバイトに積極的
学業優先のため、許可や特別な理由がないとアルバイトができない全日制とは違い、通信制は「時間があるんだったらアルバイトをしたほうがいいよ」というスタンスでした。
全日制に通えば生活のメインは「高校生」ですが、通信制高校は他にメインの活動があってその合間に高校生をしているという感じです。そのため、中学校を卒業して通信制高校に進学した生徒は、他にやりたい勉強やしなければいけないことがないかぎり、ほとんどの生徒がアルバイトをしながらレポートに取り組んでいました。
また、通信制には「定職に就いている」「パート・アルバイトで年間90日以上勤務すると見込まれる」などの定められた条件を満たしていれば教科書代を補助する制度があります。
月に一,二回のスクーリングでは、何度も先生が「アルバイトをしている子たち、ちゃんと申請したか?今アルバイトをしていない子も条件を満たせば教科書代が返ってくるから時間があるならアルバイトをしたほうがいいよ」と制度の活用を勧めていました。
ちなみに、事情があってアルバイトができない生徒でも条件を満たせば教科書代補助の申請は可能です。
両立できるかどうか
ここまでお伝えした通り通信制では基本的にアルバイトをしても問題ありません。学校側がアルバイトに積極的な場合もあり、私自身もできるのであればアルバイトはしたほうがいいと思っています。
しかし、いくら生活のメインが仕事でも学校のレポートやスクーリングがおろそかになってしまっては通信制高校に入学した意味がありません。
通信制は勉強の難易度は高くありませんが、全日制以上に自己管理が必要になるので、両立させることが大切です。
時間に余裕が生まれるとは言いましたが、だからといってアルバイトばかりをしているとテストまでにレポートが終わらず、単位が取れなくなる可能性があります。
そのため、まずはレポートを優先することをおすすめします。
私の場合はレポートとアルバイトのどちらを中心にするのかを決めてから、計画を立て取り組むようにしていました。
高校一年生の四月、入学してすぐの頃からアルバイトをしていましたが、まだ通信制での生活にも慣れていなかったのでアルバイトは週に2日ほどで、1回目のテストが終わるまではレポートとテスト勉強をメインに取り組んでいました。
並行することが苦手だったので1回目のテストが終わってすぐの頃はまだレポートに専念し、アルバイトは1日だけ増やし、週に3日のペースにしていました。後半のテストは対象範囲のレポート枚数が少なく、後半になるにつれレポートに時間を割く必要がなくなっていったので、ほとんどのレポートが終わった段階でメインをアルバイトに切り替え、週5日ほどアルバイトをしていました。
1年の頃は学校にもアルバイトにも慣れる時間が必要で手探り状態でしたが、2年になると自分が一番やりやすい方法がわかり、かなり余裕をもって進められたと思います。
全日制よりも時間に余裕ができる通信制に入学したのであればアルバイトはした方がいいと思いますが、まずは学校に専念して、単位を取れる見通しが立ってからアルバイトを増やしていくことをおすすめします。
まとめ
通信制高校は制限がある全日制とは違い、基本的に許可なくアルバイトができます。
アルバイトの時間を確保しやすいうえに、条件を満たせば教科書代が補助される制度があるので可能であればアルバイトはしたほうがいいと思います。
しかし、学業と両立がしやすい通信制であってもアルバイトに時間を割きすぎるとレポートが間に合わなかったり、テストに合格できなかったり、単位が取得できなくなる可能性は十分あります。
入学してすぐにアルバイトをするのもいいですが、継続して両立させることが大切なのでまずは学校に慣れることを優先して余裕ができてからアルバイトを始めても遅くはありません。
これからアルバイトをしてみようと思っている人は通信制とアルバイトを両立させられる自分なりの方法を探りながらアルバイトを始めてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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